ノロウイルスは年間を通じて発生しますが、冬場(10月頃から流行しはじめ12月〜2月頃にピークを迎える)はさらにその猛威をふるいます。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こす恐ろしいウイルス性の感染症です。感染力が非常に強く少量のウイルス(10個〜100個)でも感染・発症します。
自分自身が感染しないために、家族を感染から守るためにも、ノロウイルス対策を徹底しましょう。今回は、家庭で実践できるノロウイルス対策をご紹介します。
ノロウイルスに感染する原因としては主に3つがあげられます。1つ目は、ウイルスが付着した食品を食べることで感染する、経口感染。2つ目は、嘔吐物等に直接触れた手指やドアノブやトイレでウイルスに触れた手指から感染する、接触感染。3つ目は、嘔吐物等から空気中に拡散したウイルスを吸い込んでしまうことで感染する、飛沫感染です。
ノロウイルスに感染してしまうと、感染してから24〜48時間で激しい嘔吐や下痢、腹痛に襲われます。症状は1日〜3日続き、酷い場合は1日に数十回の嘔吐下痢で脱水症状になることもあります。その場合、入院や点滴といった処置が必要となります。
ノロウイルスの特徴として、ヒトの腸管内でのみ増殖し、感染力が非常に強い上、エタノールなどのアルコール消毒は効果がありません。
ノロウイルスに感染しないために手洗いやうがいを徹底していても、学校や職場、公共の場所等人がたくさん集まる場所で感染してしまうケースが多いと思います。家族に感染者が出た場合、二次感染を防ぐために以下のポイントを注意して対策しましょう。
【ポイント1:洗濯物】
ノロウイルス感染者の嘔吐物等には大量のウイルスが含まれています。感染が疑われる家族の洗濯物は別に洗いましょう。また、嘔吐物等が付着した恐れがある衣服は、次亜塩素酸系の消毒液で浸け置きや、煮沸消毒することをおすすめします。※十分に消毒されていない場合、洗濯物を干した時にウイルスが拡散する可能性があります。
【ポイント2:トイレ】
トイレの後はしっかりと手洗いをしましょう。ノロウイルス感染者の使用後はキチンと換気して空気中に漂うウイルスを排出しましょう。また、手を拭くタオルなど、感染者と共用しない、もしくは使い捨てのペーパータオルを使用し、ドアノブ、水道の蛇口等は次亜塩素酸系の消毒液でこまめに消毒しましょう。
【ポイント3:お風呂】
感染者は一番最後に入浴し、湯船に浸かる前にしっかりと体を洗いましょう。また、体を拭くタオル等の共用は避けましょう。
上記のポイント以外に、床に嘔吐物が付着した時の処理方法にも十分な注意が必要となります。
感染対策として、大切なポイントの一つが嘔吐物の処理です。嘔吐物をそのままにしておくとウイルスが空気中に拡散され感染の危険が高まります。床等に嘔吐物が付着した場合は、素早く・適切に処理しましょう。この時、感染防止の為にマスクやゴム手袋などを必ず装着し、嘔吐物の処理が終わったら石けんと流水でしっかりと手洗いを2回とうがいをすることを忘れないようにしましょう。
嘔吐物の処理には、汚物と同量の次亜塩素酸系の消毒液を汚物が飛散しないように注ぎ(この時、汚物が広がらないようにペーパータオルなどでおおうと効果的です。)、ウイルスが飛散しないようにペーパータオルで外側から内側に向けて取り除きます。(汚れた面を何度も使うと、汚染が広がるので注意しましょう。)汚物を取り除いた床に、ペーパータオルを敷き詰め、ペーパータオルが十分濡れるように次亜塩素酸系の消毒液を注ぎ、10分程おいた後拭き取ります。最後に水拭きをしてしっかりと拭き取りましょう。
※カーペット、壁紙などは脱色するおそれがありますのでご注意ください。
キッチンや洗面所・お風呂場、トイレなどの水回りを清潔に保っちこまめに消毒し、手洗い・うがいを徹底することでノロウイルス対策を万全にしましょう。
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